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2011年3月10日(木)
青山円形劇場でリアルエチュードみんなの家を見てきた。
今日は2公演あってそのうちの1公演目に入った。
1公演目の演者はりぃちゃんと熊井ちゃんだった。
男性ゲストは本村さんだった。

開演前のアナウンスでりぃちゃんが演出の都合上非常灯を消すというアナウンスを
するんだけど、演出をどうしても「出演」で言っちゃって何度も間違えてたのが
面白かった。りぃちゃん緊張してるって出てきてから言ってたけど、緊張で
間違えたのかどうなのかは分からない。

席はD-9番、非通路単番だった。D-9は最前だった。しかも隣がビデオカメラ取る
係りの人なので、りぃちゃんや熊井ちゃんの視線も円形の360度の中では
比較的頻繁にこっちに向いてくれたのでうれしかった。

エチュードって演劇用語では即興劇のことなんだって。なんかテーマがあって
それを元に演者が考え出して演じるっていうものらしい。
で、テーマを与えても漠然と、もしくは薄っぺらい内容になる恐れがあるので
今回はテーマを決めたら、まずそのテーマに沿った実体験をしゃべってもらって
その実体験を演じる、ということをやるとのことだった。

まあ例えば「収穫」っていうテーマだったら収穫期は忙しすぎて土日も関係なしに
仕事があるのでその時期は大好きなメロンのライブにも行けないことが多くて
残念な思い出しかない。というように実体験を語ってもらってそれを後から
演じるというわけだね。

舞台にいるのはりぃちゃんと熊井ちゃんと本村さんだけじゃなくて、監督という
人がいて、その人がひとりずつに実体験をヒアリングしていった。

ムラパンが見た回のテーマは「衝突」このテーマが絡んでいればどんな実体験でも
構わないのでとりあえずしゃべってもらうのがこのイベントの前半部分になっている。

まずは熊井ちゃんの「衝突」にちなんだエピソードを聞いた。
熊井ちゃんは今ではもっとも信頼できる親友がいてなんでも話せる仲なんだけど、
その子(りーちゃん、リリーちゃん)とは小学校のときはお互い結構苦手で
それほど仲良くなかったんだって。
りーちゃん、というと今回一緒にいるりぃちゃんと紛らわしいので、
熊井ちゃんはりーちゃんともリリーとも呼んでるということなので今回は
リリーということにした。
そのリリーとのエピソードを語った。
まあムラパンにとっては取り留めのない話なので細部までは覚えてないけど
中学になって仲良しになってからはリリーも背が高いので、二人で並んで
中学のろうかとかを歩いてるとみんなよけてく、という話が面白かったな。
そこで熊井ちゃんは「ああ、うちらのこと怖がってんだろうな。」とか思いながら
その状況を楽しんでたみたい。

ヒアリングしてる監督さんは熊井ちゃんにはやけに熊井ちゃんの神経を逆なで
するような言い回しをして、熊井ちゃんの負けず嫌いの闘争心的なものを
引き出そうとしてる感じがしたね。
そういうとき熊井ちゃん「キッ!」ってなるけど、それ以上の行動には出ないので
引き出すのはうまくいってなかったようだった。

続いてりぃちゃんのエピソード。りぃちゃんは小学校の頃から仲のいい友達がいて
なんでも話せる仲なんだって。あんずちゃんって言うんだけど、ここまで聞いたら
あれ、熊井ちゃんのエピソードに酷似してるけど大丈夫?と思ったけどその
あとの展開は違った。

なんでも話せる仲なので中3のとき悩んでた悩みを打ち明けたんだって。
りぃちゃん、仕事辞めたいって。小2の頃から続けててここまで来たけど
ものすごいがんばってきたけどどんなにがんばってももっとがんばれって
言われ続けて、いったいどこまでがんばればいいんだって思って疲れちゃった。
ということを打ち明けたんだって。
もうこのあたりで語ってるりぃちゃんも涙を流しはじめてたので熊井ちゃんが
小道具が置いてある場所からティッシュをりぃちゃんに持ってきてあげて
和んだけど、そのときにあんずちゃんは辞めるなとは言えないけど
ライブにもよく来てくれるらしくて、ライブ見たときにはたくさん元気を
もらってるから、これからも続けてほしいって言ってくれたんだって。

それでその時点ですぐに思い直したのかどうかということは語られなかったけど
ファンレターを読み返して、応援してくれてたり、りぃちゃんやBerryzに
憧れているという子がいたり、ということを再確認できたという話だった。

まあ、あんずちゃんとは言い合いになったりしてないので「衝突」という
テーマには合ってるのかなと思うかもしれないけど、りぃちゃんの心の葛藤と
他の人がりぃちゃんに対して持ってる期待や憧れがすれ違いを起こすことに
よって起きた衝突という解釈になるだろうね。最初に監督さんが言った
趣旨に照らし合わせると。

続いて本村さんのエピソード。りぃちゃんや熊井ちゃんのエピソードを
「青春だねえ。」と言って自分はそんなキラキラした感じじゃないと
断りを入れて、結婚後はじめて実家の佐賀に帰省するときの「衝突」だった。

佐賀に帰省するんだけど予約してた飛行機に乗り遅れて年末だったので
別の飛行機も予約できず、結局次の日新幹線で帰ることになったことで
奥さんといろいろ言い合いになるエピソードだった。
夫婦漫才みたいで面白い話だった。

一通り3人から1個ずつエピソードが出たけど、この舞台では、4つのエチュードを
やるみたいなのであと1個エピソードがほしいということなので、
もう一回りみんなからエピソードを募集することになった。

熊井ちゃんはさっきのリリーと言い争いになったことはないの?と聞かれて
無い、と答えたんだけど、1個くらいはあるでしょう、ということで
本番中にリリー本人に電話で確認することになった。
舞台上で熊井ちゃんが本当に電話かけて話し始めたのでめちゃくちゃ面白かった。
ちなみにここまで読んできて分からないはずはないと思うけどリリーは
熊井ちゃんの親友であって、去年の秋に℃-uteがやった舞台であいりさんが
演じた悪魔の「リリー」のことではないからね。

で、熊井ちゃんの電話が「無いよねー。」で話がまとまりそうになって
監督が慌ててちょっと外に言ってきていいから何か二人で思い出してきて、
といって熊井ちゃんはいったん楽屋に戻って電話の続きをすることになった。

その間にりぃちゃんのもうひとつのエピソードを聞くことになった。
りぃちゃんのエピソードは弟とのテレビのリモコンの取り合いだった。

りぃちゃんはドラマが見たくて弟はアニメが見たかったんだって。
で、お互いにリアルタイムで見たかったらしく、最初りぃちゃんが家に帰って
来たときに弟がリビングでアニメを見てたんだって。横になって。
で、りぃちゃんは私がドラマ見る時間なのにありえない、ということで
弟にビデオに撮って見なよ、って言ったんだって。
ここで最初に見てたのは弟だったので、監督や会場からどよめきが起きたけど
りぃちゃんは「まあそうなんですけど」と軽く流して続きを話した。
弟もお姉ちゃんがビデオに撮ればいいじゃんと返してきたわけで監督さんも
弟の方がかなり正論なので、もっともだ、とうなずいていたけど、
りぃちゃんはリアルタイムで見たかったらしく、さらに反論して言い合いに
なったんだって。
お母さんもお姉ちゃんなんだからといって弟の味方になってたって。

りぃちゃんはその金曜日は仕事がオフだったらしく、仕事がある日は
しょうがないので録画してあとで見るけど、オフの日はリアルタイムで
見たいんだって。
この時点で、「リアルタイムで見たいんです。」って2度目だったので
みんな笑ってたけど、さらに言い合いが続いたというあとに
3度目の「リアルタイムで見たかったんです。」には会場大爆笑だったね。

で、弟も引き下がらないので最終的にはりぃちゃんがあきらめて録画して
見ることにしたんだって。
そうしたら監督さんが「お、菅谷さんが折れたんだ、えらいね。」と
言うと先日みやがこのリアルエチュードで弟との言い争いのエピソードを
披露したらしく、みやの家では、みやが弟の漫画本を引き裂いたからねと
そのときの話をしてくれてムラパンはそれ知らなかったのでめちゃくちゃ
笑った。
そうするとみやの弟も反撃してみやの部屋に行って部屋のもの片っ端から
どんがらがっしゃんと机の上から床にぶちまけたりするんだって、
しまいには携帯をゴミ箱に投げつけて捨てたらしく、その時点ではみやは
ゴミ箱に捨てられてたの知らなかったみたいで、危うくゴミ収集車に
もって行かれそうになったところでゴミ袋回収して間一髪セーフだったらしい。

そんな豪快なみやの家の言い争いに比べたらりぃちゃんは自分から折れて
えらいね、ということなんだけど、りぃちゃんも昔は弟と言い争いも
してたみたいなんだけど、最近は弟が力が強くなってパンチとかしてきて
痛いからそうなる前にりぃちゃんが譲歩することが多いということだった。

みやの弟に会ったことある?と監督さんが聞くとりぃちゃんはある。って。
みやの弟とりぃちゃんは同じ歳なんだって。小学生の頃はなんかりぃちゃんに
指でツンツンてやってきてかわいい男の子って感じだったんだって。
そのツンツンってやってきて、というところで監督さんが「ああ、
梨沙子ちゃんのこと好きなんだね。」と言ってたけどりぃちゃんは
これまた軽く流して、で、その小学生のとき以来会ってなかったんだけど
高校になってからだから最近になって久しぶりに見たら身長がすごい
高くなってて、男の子から「男」になってた。って言っててりぃちゃん的には
もうちょっとこう「たくましくなってて見違えた」的な表現をしたかった
みたいなんだけど、「男」になってたって言ったので笑いと同時にどよめきも
起こってた感じだったね。

ここで熊井ちゃんが電話から戻ってきた。
熊井ちゃんは基本的にリリーと言い争いなんてしてないということなんだけど
唯一ひねり出したのがあったということだった。
それは熊井ちゃんとリリーどっちがボスになる?というときだったんだって。
熊井ちゃんもボスになりたいし、リリーもボスになりたいのでお互い
引き下がらなかったのでだったらアミダで決めようということになって
アミダでリリーがボスに、そして熊井ちゃんは「弟子」というあだ名に
なったんだって。

熊井ちゃんが「以上です。」というと監督さんがっかり。
電話は約9分間してたということなんだけど、監督さん的にはもし2分で
帰ってきたら、ああ、これは期待できないな、と思ってたんだって。
だけど実際には9分も話してたわけだから、おお、これは何かいいエピソードが
思い出せたな、と期待してたんだって。
その期待と実際の話の落差が激しすぎてかなり脱力したということだった。

本村さんももうひとつは結婚が決まったときのエピソード。
結婚前にゴルフのレッスンに通ってたんだって。そこに一緒のレッスンに来てる
女性がいて、レッスンのあとにはレストランで食事して帰るというのが日常化して
たんだって。そんな日々が続いてる中、本村さんは結婚することになったので
一応、このレッスンで仲良くなった女性にも報告しとこうかな、と軽い気持ちで
いつものレッスンのあとの食事の場で、報告したらこの女性がひどく取り乱した
というエピソードだった。
その女性はかなり同様して気分が悪くなったようでトイレに駆け込んで
心配なので様子をドア越しに伺うと、嗚咽のような声も聞こえてきたんだって。
で、ようやくおさまってトイレから出てきたあとも気まずい雰囲気のまま
無言の場が続いたんだけど、最後にこの女性が「本村さんだったら寝てもよかった。」
みたいなことを言った、という話だった。

寝てもよかったとかセリフ言わすのアイドル的にはどうなの、という議論に
なったけど、4つのエピソードの中にこのエピソードも加わった。

3人が最初に出したエピソード、プラスこのゴルフのレッスンのエピソードを
演じることになった。
ここでどう演じるかを打ち合わせるために15分くらいの休憩になった。
客が休憩してる間に打ち合わせるということだった。

ムラパンは休憩の15分の間にロビーでタクティクスオウガをやっていたが、
りぃちゃんや熊井ちゃんはきっと必死だったことだろう。

休憩後、監督が出てきて続いて3人も登場した。
4つのエピソードをやる順番は決まってないみたいで、最初にどれやるかを
決めるということだった。
最初は熊井ちゃんのリリーとの話をやることになった。
熊井ちゃんが熊井ちゃん本人役。りぃちゃんがリリー役だった。
ムラパンの座ってる位置からはりぃちゃんの背中しか見えなかった。
これが終わったあと、監督さんがなんか親友同士なのに他人行儀な感じだった
ということで、やり直しになった。
そのときもりぃちゃんは背中しか見えなかったので、思い切って監督さんに
声かけて座り位置を交換してもらえばよかったかな。

2回目は親友な雰囲気を出そうとかなりフランクな感じで熊井ちゃんは
演じていたのでよかった。ムラパン的には、カフェで話してるという設定なんだから
小道具のコップを手に持って飲むフリとかしてもよかったんじゃないかと
思ったけど、どうみても熊井ちゃんにそこまでする余裕はないように見えた。

続いてりぃちゃんが悩みを打ち明けるエピソードをやった。
りぃちゃんが本人役で、熊井ちゃんがりぃちゃんの親友のあんずちゃん役だ。
放課後の教室で話あったらしい。
エピソードが始まると夕焼け的なオレンジの照明になった。
教室には夕日が差す、君と私二人だけって女同士だけど、そんな感じだった。

りぃちゃんが話始めるとりぃちゃん泣いてしまっていたけど、あんずちゃんも
最初りぃちゃんの対面に座ってたけど、横に座って肩を腕で熊井ちゃんに方に寄せて
話すときには熊井ちゃんの目からも大粒の涙が熊井ちゃんがあんまり
じっと見つめないでとばかりに頻繁に着てる服でちょっと隠そうとしてる太ももに
落ちた。
演技が終わるとすぐにりぃちゃんがその熊井ちゃんの太ももに落ちた涙を
ティッシュで拭いてたのが印象的だった。

熊井ちゃんの真摯で誠実な態度にりぃちゃんは続きが何も言えなくなって
監督さんが止めて終了になった。
熊井ちゃんは最初のエピソードより数段頼もしく見えたのは確かで監督さんは
人のためならできるタイプと熊井ちゃんのことを評していた。

このエピソードはあらかじめ教室のロッカーとかに腰掛けたり、いろいろ
話しながら位置を代える可能性もあったんだけど、結局りぃちゃんは最初に
座ったイスから動くことはなかったので、またしてもりぃちゃんの背中しか
見えなかったのが少し残念だったかな。
いや、りぃちゃんの背中やうなじを生でこんなにまじまじと見つめられる
機会なんてないんだから、それはそれでいいか。

りぃちゃんはがんばりすぎるほどがんばっているのに、まだがんばれって言われて
疲れたということなので、そんなりぃちゃんにハローにはオススメの曲があるよね。

りぃちゃん、がんばらなくてもええねんで。

りぃちゃんは涙を拭くのと鼻をかむためにいったん控え室に戻った。

続いてゴルフレッスンの話。本村さん本人役。熊井ちゃんが女性役。りぃちゃんはお休み。
すでに控え室からは戻ってきていた。
熊井ちゃんの取り乱す演技、トイレで泣く様子など、まあそんなもんかなという感じだけど
結構長い時間にわたって演じたけど照れ笑いみたいなのが出なかったのがよかったね。
「本村さんとなら、付き合ってもよかったのに。」

りぃちゃんどうやって見てるかなって気になってりぃちゃんが座ってるところを
チラチラ見てたけど、りぃちゃんと目が合うとお互いにサっと熊井ちゃんの方に
目線を戻す、みたいなのが何度かあってムラパン的にはとってもうれしかった。
うれしい表情はしないで芝居を見るのに集中してる体て熊井ちゃんの方に
視線を移したけどね。

最後は佐賀の実家だった。
本村さん本人役。りぃちゃんが奥さんのユミさん役。熊井ちゃんは空港受付カウンターの人と
佐賀の実家のお母さんの2役。

熊井ちゃんの受付カウンターで笑いがあったあと、りぃちゃんと本村さんの言い合いに
なるんだけど、りぃちゃんも言い合い中だから笑っちゃいけないと思うからか
笑いそうになってもこらえるシーンが多かったね。
りぃちゃんがこらえてるの見てるとムラパンもこらえようとするけどこらえきれなくて
肩を震わせてるとりぃちゃんにも伝わっちゃうのかりぃちゃんもそこからまた
笑いがこらえられずに下を向いて、「もう疲れた」的なうなだれた演技をするんだけど
そうやって下向いても笑いこらえてるほどだったね。

佐賀のガバイばあちゃん役の熊井ばあちゃんもまくしたてて相手にあまりものを
言わせない感じはそんな感じだろうなあ、と思わせる説得力があったね。

すべてのエピソードが終了し、最後はりぃちゃんと熊井ちゃんだけ残り、感想を言った。
円形の舞台を1周して終了だった。熊井ちゃんにもりぃちゃんにも手を振ったけど
目線はもらえなかった。
まあ舞台中にりぃちゃんとたくさん目が合ったのでいいけど。

エチュードの内容自体でも面白かったけど、こんなに長時間に渡ってりぃちゃんを
間近で見続けることができたことがなによりもうれしかった。
そういう感覚はりぃちゃんのソロDVDのLe Soreilに近いものがあるかもね。

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