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2009年7月4日(土)
池袋シアターグリーンでメロン舞台UNO:R(うのあーる)を見てきた。

席はI列14番、右サイド通路、単番だった。
毎度のことだけど舞台なので通路は関係ないけど。

ストーリーは同窓会で久しぶりに集まった友人が、高校時代にあった友人が事故で
亡くなってしまうという事件を振り返って、その真相が明らかになっていくという
感じだった。

なんといってもカミナリがなって稲妻が光るんだけど、そのときに1回だけ
そのなくなったはるかちゃんがみんなが集まってる喫茶店の窓から立って見てることが
あって、そのときは全身に鳥肌が立ってゾクゾクっとしたね。
それからはカミナリと稲妻の演出があるたびに鳥肌が立ってしまった。

実際のはるかちゃんはやさしい性格でいい子なんだけど、その演出がとにかく
怖かったもんだからそれに偶然気づいちゃったムラパンはそのあと鳥肌を
立たせ続けなければいけなくなってしまった。

一瞬立ってるだけなのでアレに気づかなければもう少し平和に見ることが
できたのになあ。

話ははるかちゃんの妹が持ち込んだ、はるかちゃん宛ての同窓会の招待の手紙から
進んでいく。はるかちゃんは高校当時にすでに亡くなっているので10年後の
同窓会の手紙を送るなんてことはイタズラか嫌がらせでしかないんだけど、
これは結局るりちゃんが仕組んだことだと最終的には分かるんだけど、
それが10年来はるかの死をきっかけに心を閉ざすというか、人生が止まってしまった
あかねちゃん(そしてさおりちゃんも)の心を現在に取り戻すのを目的として
仕組んでいるというんだから、これが見事に成功するのはちょっとすごい。

そしてそれが成功するためにははるかちゃんの妹のちひろちゃん(名前うろ覚え)が
かなり完璧な演技を演じなければいけないというリスクもあるのだが、
るりちゃんはこの大芝居を打つ上で、勝算はあったのだろうか。
それとも一か八かの勝負に出たのだろうか。

ゆうかちゃんも途中でるりちゃんがこれ以上の真実を語ろうとするのを
止めようとしてるところから、この大芝居を知っていたのはるりちゃんと
ちひろちゃんだけということになると思うけど、ターゲットのあかねちゃんと
さおりちゃん以外の先生とかその奥さんとかには事前に協力を取り付けておかないと
難しいと思うんだけど。
さらに想定外だった演歌歌手とそのマネージャーも、やたらと込み入った話に
でしゃばって入り込んでくるから、もし綿密な計画を練っていたとしたら
途中の場面では相当絶望的な気分だったんじゃないだろうかと、舞台後に思った。

あと、4人(姉妹も含めると6人)の高校は「きりゅうひがし」と言っていたけど、
きりゅうって桐生のことだろうか。

桐生だと携帯を高校生が持ってる時代にはコンビニもいくつもあるはずだけど、
まあそこは細かい部分なんで別にいいか。

途中の暗い過去風の話からは一転して、最後はめちゃくちゃハッピーな終わり方
なのでムラパン的には救われる思いだった。

さおりちゃんが真相を話し、あかねちゃんが本当の記憶を思い出したときには
涙が止まらなかったからね。
場面が暗転したときに急いで拭いたけど。

ムラパンの入った回にはアフタートークもあった。
I列だと後ろの方だけど双眼鏡を使うには不自然に近い距離なので使わずに見た。

ムラパンのただ笑うだけでなく、話に対してうなずくリアクションはマサオさんも
一定の満足を抱いてもらってるはずなんだけど、実際にはどうなんだろう。

Tシャツのデザインをひとり一文字担当して、そのデザインになぜしたのかなんて話
振られて、ムラパンだったら「なんとなくそうやって描いただけです。」なんて
言っちゃうと思うんだけど、あんなにひと文字のデザインについて話を続けられるのは
さすがだなと思った。


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