2006年4月28日(金)
東京芸術劇場でフリーダム〜女たちの維新史〜を見てきた。
これはむらっちとアツコが出演している芝居で、中盤と終盤に歌とダンスも
あるので、ミュージカルといえなくもないが、たぶん演技者が歌って踊るわけ
ではないので、ミュージカルとはいわないのかもしれない。

2階の最前列で見た。
ムラパンは来るのが遅れたので、20分くらいたってから見始めたのだが、
あとで分かったことだが、むらっちのメインの出演はこの最初の20分で
終わってしまったみたいだった。

高杉晋作が花魁(おいらん)である「おうの」ことむらっちを身請け(みうけ)
するとおうのは花魁ではなくなるということであり、そこで花魁姿は見納めと
いうわけだ。
それを入り口で渡されたパンフレットで知ったときには、
「晋作ぅ〜、身請け早すぎだよ〜」と嘆いたものだった。

でも最初はそんなことも知らずに見てたので、これがむらっちかな?それとも
あれがむらっちなのか?などと、出演者が花魁の衣装なだけに化粧も白塗りで
あまり見分けがつかないので、片っ端からむらっちかどうかを詮索していた。
だけど、どの人もむらっちのしゃべりとは違うので、やっぱりもう出演時間は
終わっちゃったのかな、というのがムラパンの頭の中でも有力になってきた。

そういう作業と平行してちゃんと物語も理解しようと見てたら、
桂小五郎のキャラがムラパン的には一番面白かった。
ムラパンは日本史は高校のときやってないので、そんなに詳しくないから
知らないけど、桂小五郎ってあんな甘えん坊の優柔不断な人だったの?
と思わせるほど、なんかキャラとしてマッチしてた。

ちょうど幕末時期でいえば、関根勤がやるペリーみたいなキャラだ。
すっげー面白かった。

そんなこんなで池田屋事件だとか、薩長同盟だとか、幕末に起きたことの
顛末をよく知らないムラパンみたいな人にもよく分かるように歴史を追いつつ
女たちがその歴史を動かしていたというテーマもとっても興味深かった。

まあ、これも休憩時間(30分)中にパンフレットを見て知ったことだけど、
桂小五郎って後には木戸孝允って名乗ってるみたいだね。
小学生時分に舞波が木戸孝允の名前を出してビックリしたことがあったけど
こんなキャラだったら舞波が興味持つのも分かる気がするなあなんてことも
思った。

これまた休憩時間中のことだけど、ムラパンの隣の人たちが、吉原の遊女は
外側から八の字、とかそれに対して島原の遊女は内側から八の字がどうのこうの
なんていう話をしていて、そのときはムラパンにはなんのことか分からなかったのだが
あとでラジオでむらっちが全く同じことを言ってたので、ああ、そういうことを
言ってたのかあとラジオを聞いたときに驚いた。

休憩後にはむらっちも再び登場してきたし、アツコはそれこそ重要な場面で
何回か長い出演シーンがあって、しっかり芯の通った考えを持った遊女の役を
演じていてよかった。

一番最後にはもう見れないかなあと思っていたむらっちももう一度花魁の
衣装で出てきてくれたのでよかった。

むらっちのメインのシーンを見逃したということで残念ではあったけど、
楽しく見ることができたので、まあ、よかったとしよう。